アルプスの少女ハイジ_(アニメ)
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アルプスの少女ハイジ


ジャンル児童文学
アニメ
原作ヨハンナ・シュピリアルプスの少女ハイジ
総監督高橋茂人(統括プロデューサー)
高畑勲(総合演出)
監督中島順三(担当プロデューサー)
井岡雅宏(美術監督)
黒木敬七(撮影監督)
浦上靖夫(録音監督)
シリーズ構成松木功
キャラクターデザイン小田部羊一
宮崎駿(画面構成)
音楽渡辺岳夫
アニメーション制作ズイヨー映像(瑞鷹エンタープライズ)
製作フジテレビ
放送局フジネットワーク
放送期間1974年1月6日 - 1974年12月29日
話数52話
テンプレート - ノート

カルピスまんが劇場
通番題名放映期間
第5作山ねずみロッキーチャック1973年1月
-1973年12月
第6作アルプスの少女ハイジ1974年1月
-1974年12月

『アルプスの少女ハイジ』(アルプスのしょうじょハイジ)は、1974年1月6日から12月29日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 20:00(JST)に全52話が放送された、ズイヨー映像制作の1974年の日本のテレビアニメ。「カルピスまんが劇場」の第6作目に当たる。

本項目では、本放送終了後に公開されたダイジェスト版映画を始めとする、一部の派生作品などについても併せて取り扱う(単独で立項されているものは除く)。
概要

原作はスイスの作家ヨハンナ・スピリによる小説、『Heidis Lehr- und Wanderjahre』および『Heidi kann brauchen, was es gelernt hat』。原題を直訳すると「ハイジの修行時代と遍歴時代」および「ハイジは習ったことを使うことができる」となる。本作品のプロデューサーである高橋茂人の、少年期からの愛読書の一つでもあり、制作に当たってはそれまでのアニメーションにあったギャグやアクションなどを廃し、スイスドイツの風景と日常生活を丹念なアニメーションにより児童文学調に表現した。

本作品を制作するに当たり、高橋はスタッフに海外現地調査(ロケーション・ハンティング)を行わせた[1]。調査には高畑勲宮崎駿小田部羊一ら主要なスタッフが参加しており、その成果は作品作りに生かされた[注釈 1]。日本のアニメとしては欧州各国で広く放送された存在で、アラブ諸国やアフリカ・アジアも含め、英語圏を除く世界中の国々でも放送された[3][注釈 2]。本作品の熱狂的ファンを自称する池田香代子が、知り合いのドイツ人のおじさんに「これが日本で制作された作品だとは思わなかった」と言われたと後に語っている[4]。本作品以降、世界名作劇場では制作前の海外現地調査が踏襲されることになる。

前作『山ねずみロッキーチャック』に続いて、アニメーションの実制作は瑞鷹エンタープライズ(企画・制作)の子会社・「ズイヨー映像」が担当。前出の高橋茂人は、本作品を創るために同社を興したという経緯があり[5]、本作品の制作以前にも、TCJ動画センター(現・エイケン)企画部在籍時に「ハイジ」のパイロット版フィルムを制作したこともあった[注釈 3]

1975年半ばに創業した日本アニメーションは、ズイヨー映像から設備とスタッフを引き継いでいる[注釈 4]ため、実質的な制作現場は共通であるが、公式には本作品を「世界名作劇場」シリーズに含めていない[6]日本コロムビアから発売されている「日本アニメーション」を冠とするコンピレーションアルバムにも本作品からの楽曲は含まれていないが、2004年5月にポニーキャニオンが企画発売した「フジテレビ名作アニメ劇場?主題歌ベスト集」は“フジテレビで放送された名作アニメ主題歌”という括りで、同枠で放送されていた虫プロダクションの「アンデルセン物語」瑞鷹の「山ねずみロッキーチャック」「アルプスの少女ハイジ」と世界名作劇場数作品の主題歌が収録されている。

世界名作劇場の地上波テレビシリーズが終了してから2年が経過した1999年、瑞鷹によって櫻井美智代をキャラクターデザインに起用し頭身を引き上げたリメイク作品「新アルプスの少女『ハイジとクララ』」が企画され、テレホンカードエプソン販売カラリオPM-800Cの卓上カレンダーなどノベルティグッズとしてイラストが披露されたが、アニメ化には至らず、ポピーザぱフォーマーが世に出ることになった[7]

2010年には広島にて、版権窓口のサンクリエートにより8月12日[注釈 5]が「アルプスの少女ハイジの日(ハイジの日)」として制定された[8]
あらすじ

1歳で両親を亡くし、5歳になるまで母方の叔母デーテに育てられたハイジは、デーテの仕事の都合で、アルム(高原放牧地)の山小屋にひとりで住んでいる、父方の実の祖父であるおじいさん(アルムおんじ)に預けられることになる。ヤギ飼いの少年ペーターペーターのおばあさんなどの人々、子ヤギのユキちゃん、おじいさんが飼っている犬のヨーゼフやヤギのシロクマ樅の木を初めとした、大自然に生きる動植物達。厳しくも優しく、懐の深さを感じさせるアルプスの大自然。何より、共に暮らすおじいさんを通じ、ハイジは様々なことを知り、学び、健やかに育っていく。

だが、ハイジが8歳になったある春の日、デーテが再び山を訪れ、ハイジをフランクフルトの貿易商・ゼーゼマン家に連れていくと言う。デーテに騙されフランクフルトへ向かってしまったハイジ。ペーターやペーターのおばあさんは悲痛な声をあげるが、おじいさんにはどうすることも出来なかった。

フランクフルトでハイジを待っていたのは、足が不自由で体の弱い少女・クララとゼーゼマン家の人々であった。執事のロッテンマイヤーはハイジを愛称でなく本名のアーデルハイドと呼び、厳しい躾や勉強を強制し、山暮らしの身ゆえに礼儀作法や行儀が身についておらず何かと騒ぎの火種となる彼女を嫌悪し、厳しく冷たい態度で接する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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